わが家にはほとんど庭がありません。
玄関前に駐車スペースを確保したため、
残った狭いスペースに鉢植えを置いて
何とか庭の雰囲気らしきものを
やっと作っています。
何年か前、木のコンテナに小さなワイヤープランツを
植え込みました。
それが今や旺盛な生命力で、あちらこちらと
生えずり回り、盛り上がり隙間さえあれば
生きる場所を見つけます。
切っても切っても、緑の威力が衰えることはありません。
黄緑色でツルを伸ばしているのはスイカズラ。
白い花でとてもよい香りがするのですが、
このツルの生命力も負けていません。
他にもひと株うえた葵ににたツル性の株も
どんどんと増えて、もうジャングルです。
コンテナはとっくに腐っているのに
土に絡みついて離さない根の力で生きているのです。
その昔、手塚治虫さんの初期のアニメに
森を根こそぎ切り開こうとやってきた人間たちが
一晩経つとツルの威力に家ごと覆われて、
切っても切っても毎日同じで、ついには緑の威力に
呑みこまれる、というようなお話があったように記憶しています。
恐るべし、緑の力です。