hibariの巣 unjaku.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

カメラ・ダイアリーです。COCOROの向くままカメラの向くまま・・・。


by hibari0929
プロフィールを見る
画像一覧

ファム・ファタル・・ジャンヌモロー


フランスの大女優、ジャンヌ・モローが亡くなりました。
淋しくなりました。
見た映画はさほど多くはありません。
「恋人たち」「死刑台のエレベーター」「黒衣の花嫁」
そして「突然炎のごとく」。

「死刑台のエレベーター」のジャンヌは上品できれいでした。
悪女・男を破滅させるファムファタルを見事に演じていました。

でもやはり「突然炎のごとく」のジャンヌがいいな!
つかみどころがなく、いつ何をするかわからない美しい女・カトリーヌ。
c0202113_21383387.jpg

恋人にするには、楽しくて愉快で申し分ないかもしれないが
家庭には大人しく収まらない女。一人の男だけでは我慢できない女。
そんなカトリーヌに夢中になった男二人、ジュールとジムとのあいだに
奇妙な三角関係が生じる。
c0202113_21404231.jpg


誰だったか。
「二人の間の恋愛関係は平凡だが、三人の間の恋愛は哲学的である。」
といった人がいる。そのとおり、この三人の関係は誠に難解なのです。
c0202113_21443628.jpg


ジュールはカトリーヌをジム以外の誰にもとられたくない。
それはジムも同じである。
カトリーヌはどちらの男も失いたくない。

ある時三人は山荘で楽しい時間を過ごす。
その時に、カトリーヌが「つむじ風」というシャンソンを披露する。
とても意味深な歌詞なのだが、その1節を。

彼女はオパールのような目をしていた
それは僕を虜にした
卵形の顔をしていた
男を破滅させる女の顔、僕はあがらえなかった
男を破滅させる女の顔、僕はあがらえなかった


やがて第一次大戦がはじまり、ジュールとジムは出征する。
その間に、カトリーヌはほかの男と関係を持ったりする。
彼女に深い考えはない。
やがて先に帰ってきたジュールと出会い二人は結婚するが、
ジムが戦地から戻れば、また3人の関係は復活する。
c0202113_21584032.jpg

2階の部屋でジムとカトリーヌが戯れているのを、下の部屋でジュールは黙って聞いている。

こんな関係は最後はどうなるのだろう。
やがてジムが出ていく。そしてほかの女性と結婚する。

これでなんとか収まると思いきや、たまたま出会った二つのカップル。
ジムが乗っていた車をカトリーヌが運転したいと言い出し、楽しそうにジムを乗せたまま海へと向かいそのまま海へ転落する。

残されたジュールは二人の葬儀をだしてやり、
それほど一緒にいたかったのだからと、一緒に葬ってやるのである。
去っていくジュールの後ろ姿は淡々として見える。
これでもう二人を失うことは永遠に無くなったとでも考えているように。

ジャンヌ・モローはファム・ファタルが似合う女優だった。


下のポスターは、黒衣の花嫁。
c0202113_22164272.jpg


この話にヒントを得て、山本周五郎は「五辯の椿」を書いたという。
テレビで初めてドラマ化されたとき、若くて儚げな藤(富司)純子が主演したのを覚えている。

2017.8.2
[PR]
Commented by artfarmandgarden at 2017-08-02 22:57
ジャンヌ・モローが亡くなったことをニュースで。
「死刑台のエレベーター」好きでした。
マイルス・デイヴィスの曲も。
淋しくなりますね。
Commented by unjaku at 2017-08-03 11:56
フランス映画を代表する大女優でした。
とびっきりの美人というわけでもないのに、
一度彼女の映画を観ると、いつまでも余韻に浸ってしまうというか、役柄に酔ってしまうようなことも多く、忘れられない女優さんでした。
私の思春期の頃、「ビヴァ・マリア」でB・バルドーと共演して、英国アカデミー賞女優賞を獲得しました。バルドーもノミネートされていたのですが、やはり存在感の違いでしょうか。日本では圧倒的にバルドーの人気が高かったころです。
by unjaku | 2017-08-02 22:36 | 映画と女優 | Comments(2)