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カメラ・ダイアリーです。COCOROの向くままカメラの向くまま・・・。


by hibari0929

母の介護


12月朝。
お天気が良ければ、高台から大山(おおやま)が奇麗に見えます。

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左へ行くと箱根。右へ行けば丹沢が連なります。故郷の山になります。

初冬の夕暮れ時もまた美しい。

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こんな空と山を眺めながら、生まれた時からずっと、同じ土地に暮らしました。


今、私の母は97歳。
母も同じような風景を見ながら暮らし、ただ母が暮らした当時は農村風景でした。
田んぼに畑に桑畑。

青春時代を戦争のさなかに生きて、
終戦を迎えた後は、貧困と食糧不足。
都会から食料を求めてやってくる人たちとの物々交換の暮らし。

母は、少しでも家計を助けるために
およそ8キロほど離れた米軍・厚木基地の将校家庭のハウスキーパー・メイドとして
通い続けました。もちろん徒歩。

家事が得意だった母は、通った家庭のハウスキーピングを完璧にこなして、
雇い主の夫人から感謝されました。
そのしるしとして、缶詰や食料をお土産として持ち帰り、
家族に感謝されたそうです。

今では、その時代に覚えたベッドメーキングで、
介護用のベッドを奇麗に完璧に整えています。
足腰弱った体で、時間がかかっても全て自分でこなすそうです。
いつ行ってもシーツに皺ひとつありません。


ただ最近は癇癪を起こすことも珍しくなく、義妹とやりあっています。
出来ないことが増えたのです。
義妹も根気よく寄り添っていますが、たびたび起こるヒステリーは、
彼女の神経を傷めずにはおきません。
 

そろそろ介護度も2から3に上がるような気配です。
施設入りのことも考えなくてはなりません。
「私のうちは此処だから、絶対に他にはいかない!!」と
母は言い張っていますが、それも時間の問題でしょう。

義妹は、施設入りが決まったら、しばらく家を離れると言います。
「家に帰る!」と母が言い張ったら、
「後はお姉さん よろしくお願いします。」と今日付けで言われました。


母の介護_c0202113_21344401.jpg

私はなるようにしかならないと、覚悟を決めています。
ただ、脳内に問題を抱えているので、母のケアは難しいとも考えます。

老々介護は悲惨です。自称102歳だという母に、お嫁さんや娘は、
最後の時間をささげ続けなければならないのでしょうか?
介護保険制度は、そんな家族の支えになっているのでしょうか?


hibari
2024.12.05






# by unjaku | 2024-12-05 16:34 | その他 | Comments(2)

少し笑える?


この白い小さな花。
ワイヤープランツの花です。
半透明で、お菓子のグミみたい。

少し笑える?_c0202113_10532319.jpg

初めて見ました。
気がつけばそこかしこに。
伸び放題で、厄介者になってるワイヤープランツ。
片っ端から切っていましたが、小さな花を見つけると、
鎌を持つ手もしばらくお休み。様子見になりました。




こちらは、マイさん。アルバイトも頑張っています。


少し笑える?_c0202113_11031818.jpg

ボケボケですんません。奇麗に撮ると怒るものですから。

先日の土曜日、仕事が終わる時間を見計らって、ユイが迎えに行きました。
何しろ深夜。物騒ですから・・かといって迎えに行くユイさんも要注意なのですが。


そして帰宅中。
パトカーがスーッと来て二人の横に止まったそうです。
お巡りさん二人も降りてきて、ツインズに質問。
「年はおいくつですか?」  19歳です。
「どちらへ行かれるのですか?」  バイトの帰りです。
「身分証明書か何かお持ちですか?」  学生証とマイナカードを出したそうです。

「わかりました。ちょっとお若く見えたものですから。確認させていただきました。」
お巡りさんは礼儀正しく仕事に戻られました。

帰宅後二人が言うのに、
「19歳で年が若く見えるって、私たちなんに見えたの? 
高校生?ならまだ許せるけど
ひょっとして中学生?・・・?え~~~いくら何でも!」と少々お冠。

アハハと私は笑いながら、
「しょうがないね、奥手でねんねだもの。」と心でつぶやいた次第です。
可愛い職質でした。笑


hibari
2024.12.2





# by unjaku | 2024-12-02 11:22 | 笑える話 | Comments(4)

11月30日


今日で11月も終わり。
のどかな土曜日の朝、林のナンキンハゼを見に、ぶらりと散歩。


やっとここまで色づいていました。
まだまだ、もっともっと!

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そして坂を下ったところにあるクヌギの木。


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驚いたことに、どうやらこの木のどこかにアオゲラがいるようです。
盛んにドラミングの音が聞こえます。
しばらくドラミングの音に耳を澄ませながら、枝のそこかしこを探しました。

そのうち「ピョ~~~ッ」という高く美しいさえずり。
まちがいありません。
そしていました! まだ若いのかな? 背中が灰色がかっている。
カメラを向けると、あっという間もなく飛び去りました。ウム・・残念。
ま・・こんなもんさ。野鳥はカメラのレンズに素早く反応するから、
ヘボカメラにはなかなかつかまらない。

10数年前に撮った写真の中から3枚だけ。
というより、これしかありません。



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実はこの個体、と思われるアオゲラが
駅前の商業ビルのガラスに突っ込んで死んでいるのを見たことがあるのです。
緑の身体・赤く飛び散った血の色。

それ以来、林でアオゲラを見ることはありませんでした。

今日、新たなアオゲラに出会って、願いはかなうんだなぁ・・・。としみじみ思いました。
かけがえのない10数年ぶりの出会いです。

これでまたカメラをもって林の中をうろつく愉しみが増えました。



hibari
2024.11.30



# by unjaku | 2024-11-30 11:35 | 季節の話 | Comments(4)

嬉しい知らせ


みたかった映画が、12月に入ると隣の街のミニシアターで上映されることになった。
なんて嬉しい知らせ!

「イル・ポスティーノ」

舞台はイタリアの小さな島。
そこには国を追われた偉大な詩人、「パブロ ネルーダ」が暮らしていた。
その詩人に郵便物を届けていたのが、郵便配達夫のマリオだった。

この美しい映画は、まるで詩のよう。

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周りを海に囲まれ、漁師になるよりほかに生きる手立てのない島の生活。
マリオは漁師を嫌って、臨時の郵便配達夫になる。

その仕事の中で、偉大な詩人パブロ ネルーダと知り合い友情をはぐくむ。
パブロネルーダを演じるのは名優フィリップ・ノワレ。
マリオを演じるのは、マッシモ・トロイージ。

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マリオはネルーダの詩に感動して、自分自身も詩を書くようになり、
ネルーダに批評を求めたりする。

やがて月日がたち詩人は島を去ることになる。
悲しむマリオは、ネルーダに自作の詩を送り、彼の返事を待つ。
詩人は必ず手紙を書くと約束したが
いつまでたっても彼からの返事は来ない。

愛しいベアトリーチェと結婚して男の子を儲けるマリオだったが、
忘れ去られたと思うマリオは悲嘆にくれる。
しかし、そんな彼に自立の時が訪れ、
日々暮らす緑豊かな島が、どれほど大切な存在だったかを記す
活動を始める。


やがて月日が流れ、詩人はようやく約束を果たすべく島を訪れるが、
マリオはすでに亡くなっていた。
海辺を一人歩きながら、詩人は激しい後悔の念にさいなまれるのだった。


主役のマリオを演じたマッシモ トロイージは
映画クランクアップの12時間後に心臓病で亡くなる。
以前から心臓病を患っていた彼は、
医師から「映画は無理だ。治療が済んでからだ。」と
言われたという。
すでに心臓移植が急務の身体を押して、マッシモ は映画に臨んだ。
そして、撮影チームは、
いつ倒れるかわからない俳優の身体を支え労わりながら、
この映画を完成させた。
監督のM・ラドフォードは、マッシモを見続けながら
涙が止まらなかったと語る。


hibari
2024.11.27





# by unjaku | 2024-11-27 14:57 | 映画と女優 | Comments(4)