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カメラ・ダイアリーです。COCOROの向くままカメラの向くまま・・・。


by hibari0929

ふたりのケイト


先週は、珍しく映画を2本見た。

いま、もっとも輝いている女優ふたり。
ケイト・ウインスレットとケイト・ブランシェット。

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タイプは違うけど、ふたりともゴージャスな女優であることは間違いない。


ケイト・ブランシェット。
変幻自在なひとである。どんな役でも自分の物にしてしまう。

今回は「キャロル」で主人公のキャロルを演じた。
ふたりのケイト_c0202113_1624250.jpg

(画像が荒くてごめんなさい。)
離婚を前提にした別居中の
ハイソサエティの美しい女性が、
夫に愛する娘を連れ去られ、
悩みと孤独の不安におびえながら、
えもいわれぬ存在感で、スクリーンの中で匂い立つ。

彼女が愛するもう一人のヒロイン、テレーズをルーニー・マーラーが演じた。
テレーズには恋人がいるけれど
結婚には踏み切れない。

ふたりのケイト_c0202113_16341262.jpg

まっすぐに前を見つめるテレーズの横顔が端整だ。

キャロルはテレーズを
「私の天使。天から落ちて来た人。」と呼ぶ。

ラストシーンで、自分を探してやってきたテレーズを見つめて
なんとも表現しがたい微笑を浮かべる。

「やっぱり来たわね。貴女が来ることはわかっていた。
私の天使、天から落ちて来た人。これから新しい人生が始まるのね。」

そんな意味を含んだ微笑だったのだろうか。

ブランシェットが28歳の時に演じた「エリザベス」は、本当に美しかった。
ほっそりと鞭のようにしなやかな体で、エリザベス1世を鮮烈に演じ、
一躍スクリーンのミューズになった。





ケイト・ウインスレット

「スティーブ・ジョブ」に出演していると聞いて、今度はどんな役を演じるのか?
と興味を抱いて観に行ったけれど、ジョアンナ役はケイトにとっては失敗だったと思う。
美しくなかったもの。

長いセリフが飛び交うシーンばかり続いて、正直疲れた。
それに、スティーブはエゴイストで傲慢で、周りの人間を振りまわす。
コンピューターばかりいじっていると、人間に興味を失って、自分の子供さえ
認めようとしないのかと、少々不快でさえあった。
ま・それが狙いなら映画自体は成功なのでしょうが。

途中で帰ってきてしまった。

あまり話題にならなかったけれど、「ヴェルサイユの宮廷庭師」。
去年の秋公開された。

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ヴェルサイユ宮殿の庭の一角・「舞踏の間」の建設を任された庭師マダム・サビーヌを演じた。
当時田舎であったベルサイユで、
土にまみれ男たちに交じって仕事をする「女性庭師」のマダム・サビーヌ。
口紅さえつけているのかどうかわからないウインスレット。
巻き毛も乱れて、衣服は汚れ、それでも絶対という存在感があった。

「愛を読む人」のケイトは哀しく美しくスクリーンを凌駕した。

二人のケイト。
これからどんな映画で、私たちを魅了してくれるのだろうか?



hibai
2016.3.1
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by unjaku | 2016-03-01 17:11 | 映画と女優 | Comments(0)