いとにくきもの
薔薇の花のやっと咲きたるに
朝から雨の止むことなく降り続いて
美しき花びらが悲しげにうちしおれて
下を向いてしまうもの
許せるのは
降り始めたときに
玉の光となってつぼみをいろどるときなど
きよげにながめらるる折りもあり
こんな薄暗い日はものがたりなど読みちらし
憧れの人のことなど思い出しながら
あれこれと過ぎた日々を思い出すのはいとおかし。
中宮様のお手紙は何度読んでも素敵
まして定子さまのみやびやかで晴れやかな明るいお部屋へ
おつとめするのはいとたのしきことなり。
なぁんて、清少納言になったつもりで書き散らしてみました。
彼女は鼻持ちならぬ女性だと紫式部は言っていますが
実は時の公達らと何度も文のやり取りをして、
それはそれはもてた女性だったようです。
ハンサムで機知に富んで振る舞いはダンディ。
中宮定子の訓練の賜物でもあるのですが
中宮のおそば近くで控えながら、最も頼りにされていた女房だったとか。
決まり事など次々と破って、新しくモダンで軽やかなサロンを作り上げたのが
定子だったのですが、当然のごとく若い公達たちは押し寄せ、その応対に追われていたのが
清少納言をはじめとするキャリアウーマン達だったわけです。
今でいう自立した女性達です。
こんなに面白い小説はめったにないというのが私の感ずるところです。
hibari
2017.5.13
薔薇の花のやっと咲きたるに
朝から雨の止むことなく降り続いて
美しき花びらが悲しげにうちしおれて
下を向いてしまうもの
許せるのは
降り始めたときに
玉の光となってつぼみをいろどるときなど
きよげにながめらるる折りもあり
こんな薄暗い日はものがたりなど読みちらし
憧れの人のことなど思い出しながら
あれこれと過ぎた日々を思い出すのはいとおかし。
中宮様のお手紙は何度読んでも素敵
まして定子さまのみやびやかで晴れやかな明るいお部屋へ
おつとめするのはいとたのしきことなり。
なぁんて、清少納言になったつもりで書き散らしてみました。
彼女は鼻持ちならぬ女性だと紫式部は言っていますが
実は時の公達らと何度も文のやり取りをして、
それはそれはもてた女性だったようです。
ハンサムで機知に富んで振る舞いはダンディ。
中宮定子の訓練の賜物でもあるのですが
中宮のおそば近くで控えながら、最も頼りにされていた女房だったとか。
決まり事など次々と破って、新しくモダンで軽やかなサロンを作り上げたのが
定子だったのですが、当然のごとく若い公達たちは押し寄せ、その応対に追われていたのが
清少納言をはじめとするキャリアウーマン達だったわけです。
今でいう自立した女性達です。
こんなに面白い小説はめったにないというのが私の感ずるところです。
hibari
2017.5.13