砂の思い出・・・・Sが亡くなって何年になる?
sayonaraも言わないで逝ってしまった。
胸に刺さったままの苦い棘。
Sがハワイのお土産にと贈ってくれた砂。
「仕方ないよね。ポケットに入っていたまま帰ってきちゃったんだから。」
と笑っていたっけ。
「〇〇ちゃんの写真 好きだから勝手に使わせてもらってるよ。
CDのジャケットに使うんだ。」
彼の遺したCDは捨てられて、もうないかもしれない。
彼の顔を最後に見たのはいつだっただろう。
何年も前の同窓会の時だっただろうか。
そうして、砂が指の間をこぼれるように友が去ってゆく。
二度と戻らぬ旅。
私はまだ生きねばならない。
いくつかの苦い棘と共に。
青春時代の棘は今も胸に突き刺ささったまま。
今日もまた友人の訃報が入る。
hibari
2017.7.22
sayonaraも言わないで逝ってしまった。
胸に刺さったままの苦い棘。
Sがハワイのお土産にと贈ってくれた砂。
「仕方ないよね。ポケットに入っていたまま帰ってきちゃったんだから。」
と笑っていたっけ。
「〇〇ちゃんの写真 好きだから勝手に使わせてもらってるよ。
CDのジャケットに使うんだ。」
彼の遺したCDは捨てられて、もうないかもしれない。
彼の顔を最後に見たのはいつだっただろう。
何年も前の同窓会の時だっただろうか。
そうして、砂が指の間をこぼれるように友が去ってゆく。
二度と戻らぬ旅。
私はまだ生きねばならない。
いくつかの苦い棘と共に。
青春時代の棘は今も胸に突き刺ささったまま。
今日もまた友人の訃報が入る。
hibari
2017.7.22