昨日ご紹介したI氏邸。
取り壊される前に有志の皆様によって、
お二人のアトリエが公開されました。
でも、もうアトリエにはほとんど何もありません。
私の知ってるアトリエには、高さ5~6Mはあるゴジラや機材資材が
山積みされて、アトリエを占拠していました。
唯一残されていたローマ時代のガレー船の模型。
使われることはなかったようです。
オールはまだ動くのですよ。
そして設計図。
I氏こと井上さんは、何もかもすべて一人で仕事を仕上げていたのです。
在りし日の井上氏です。
円谷ブロダクションには無くてはならない存在でした。
しかも、長い間のお付き合いにもかかわらず知らないことがありました。
井上氏は義足で暮らしていたのです。
戦争が井上氏にもたらした傷跡です。
多くの人が、この事実を知らなかったと言います。
そして、こちらが玲子夫人の遺した彫刻。素材はアルミです。
触ると揺らぐのです。
玲子夫人のアトリエの床板の美しさ。松でしょうか?一枚板です。
この貴重な床板、どなたか引き取ってくださらないでしょうか?
そして
玲子夫人の遺した作品は、しかるべき場所へ引き取られたそうです。
お二人の暮らしは、目立たぬ平屋で極めて質素でした。
自然を愛され、野鳥や小動物を愛され犬を愛され、
数々の作品を形見として遺されました。
庭のナンキンハゼも萩も野ばらの群生も
白い彼岸花も、近いうちに皆消えていきます。
思い出だけが遺るのです。
hibari
2018.2.5
取り壊される前に有志の皆様によって、
お二人のアトリエが公開されました。
でも、もうアトリエにはほとんど何もありません。
私の知ってるアトリエには、高さ5~6Mはあるゴジラや機材資材が
山積みされて、アトリエを占拠していました。
唯一残されていたローマ時代のガレー船の模型。
使われることはなかったようです。
オールはまだ動くのですよ。
そして設計図。
I氏こと井上さんは、何もかもすべて一人で仕事を仕上げていたのです。
在りし日の井上氏です。
円谷ブロダクションには無くてはならない存在でした。
しかも、長い間のお付き合いにもかかわらず知らないことがありました。
井上氏は義足で暮らしていたのです。
戦争が井上氏にもたらした傷跡です。
多くの人が、この事実を知らなかったと言います。
そして、こちらが玲子夫人の遺した彫刻。素材はアルミです。
触ると揺らぐのです。
玲子夫人のアトリエの床板の美しさ。松でしょうか?一枚板です。
この貴重な床板、どなたか引き取ってくださらないでしょうか?
そして
玲子夫人の遺した作品は、しかるべき場所へ引き取られたそうです。
お二人の暮らしは、目立たぬ平屋で極めて質素でした。
自然を愛され、野鳥や小動物を愛され犬を愛され、
数々の作品を形見として遺されました。
庭のナンキンハゼも萩も野ばらの群生も
白い彼岸花も、近いうちに皆消えていきます。
思い出だけが遺るのです。
hibari
2018.2.5