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カメラ・ダイアリーです。COCOROの向くままカメラの向くまま・・・。


by hibari0929

コム オンボ神殿


さて、ブルーシャドウ号一日目の夜が明けて
朝食後、コム オンボ神殿に向けて出発。徒歩です。
数分で神殿が見えてきました。
コム オンボ神殿_c0202113_111068.jpg



階段を上がり切ると門の前。
コム オンボ神殿_c0202113_1114450.jpg

この神殿は、プトレマイオス朝に建設されました。
エジプト王朝最後の王朝時代です。


振り返ると、物売りのおじさんたちも出勤のご様子。
うっかり目が合うと、相当しつこく追い回されるので無視。
コム オンボ神殿_c0202113_1143289.jpg



見上げると、からりとした青空。
この日も晴天です。
コム オンボ神殿_c0202113_116763.jpg


こちらは、神様になったハゲワシの図。
あちこちの神殿でもよく見かけました。
数千年を経てまだ色もしっかりと残っています。
ただ驚くしかありません。
コム オンボ神殿_c0202113_1185216.jpg



家のお嬢さん 何を見てるのかしら?
コム オンボ神殿_c0202113_11101631.jpg

アデルの説明しているレリーフには、様々な神様の絵が描かれています。
トキ・ライオン・ハヤブサなど。
エジプトは多神教ですから、何でも神様にしてしまいます。
日本と似てるかな?そういえば、古代ローマも多神教でした。

この神殿は、ワニが人を襲わないよう神様にしている神殿です。
「ワニのミイラ館」があり、そこにはミイラになって出土したワニが展示してあります。
恐いもの見たさで見てまいりました。さすがに写真までは・・・。



こちらはナイルメーター。
ここに溜まる水の量で氾濫を予知していたとか。
コム オンボ神殿_c0202113_1118633.jpg



神殿のレリーフの中には古代エジプトの暦もありました。
そして、「アデル The boss」でご紹介した「手術用具や出産のレリーフ」もここにあります。


次は、およそ190年前に、砂に埋もれていたコム オンボ神殿と
イシス神殿の絵です。
イギリス人のデビッド ロバーツが書いたものです。
コム オンボ神殿_c0202113_11221481.jpg

彼は1830年ころからエジプトを旅して、古代遺跡の絵を100点近く
持ち帰ったそうです。
右側イシス神殿の塔には、まだ鮮やかな色が残っていたのがわかります。
現在は、すっかり退色していました。

たった190年が過ぎただけなのか・・・・?


神殿を出ると、眩しい陽射し。
大きな木立の影が涼しそうです。
そう言えばエジプトの男たち、このような日陰でよくおしゃべりしていました。
コム オンボ神殿_c0202113_11275192.jpg



コム オンボ神殿は、プトレマイオス朝ののち、
ローマからの迫害を逃れたキリスト教徒(コプト教徒)が隠れて
信仰を続けたせいで、レリーフが傷つけられたり、蝋燭をともしたりしたせいで
煤で汚れてしまった場所もあります。そして、レリーフを削った上から十字架を
彫ったりしました。
次に訪れたホルス神殿も同じような運命の中にありました。


hibari
2020.1.9
Commented by BBpinevalley at 2020-01-10 05:14
こんにちは。
イヤ〜、なんだか夢が膨らみますね。
はやぶさのレリーフが時を経てもくっきりと。
私も、窓の外の景色を旋回する鷲やはやぶさを眺めるのですが、飽きないです。
神と崇めたくなる気持ち、分かります。
ローマから逃げてきたキリスト教者たちが神殿に隠れてたと。
落書きはいけませんネ。
一神教は、どうも狂信的でいけません(現在の戦争は殆ど一神教のせい)

前のナセル湖のところで、クレオパトラはあそこまで行かなかったとのこと。
シーザーとの川下りは、ほんの少しだったのでしょうか?
もっと本を読んでみたいです。
Commented by alfa2019y at 2020-01-10 09:38
>プトレマイオス朝に・・
久々に目にした名前。

イシス、ホルスは洋画で時々耳にしますけど。
Commented by unjaku at 2020-01-10 16:22
pinevalleyさん こんにちは、
写真の整理が追い付かなくて、そろそろ焦っています。
古代エジプトの神殿のレリーフは、
まことに見ごたえのあるものでした。

コプト教徒はあちこちの神殿に潜んで、信仰を貫いたようですが
歴史的遺産まで破壊するなど、それはそれで野蛮な行為と言えます。
シーザー(カエサル)は長い内乱とオリエント平定のあと
エジプトにやって来ます。
その頃エジプトはお決まりのお家騒動で、カエサルはクレオパトラを
擁護して、お家騒動をおさめます。
ガリア遠征から内乱へとずっと戦いの中にあったカエサルは、
アレキサンドリアで2か月の休養をとります。
そのカエサルを最大限もてなし、歓待したのはクレオパトラでした。
カエサルの休日は、クレオパトラとナイルの上流を目指す旅でした。
ときにいクレオパトラ21歳。カエサルの愛人になります。
カエサルは、クレオパトラを愛してはいましたが、遺言状には
彼女の名前はありませんでした。
そこには、カエサルの深い配慮があったのですが、クレオパトラ
は気づくことなく、ひどく憤慨したと言います。
自分の容姿が、カエサルの愛情をとらえたのだと信じてやまぬ
女のうぬぼれが、その後の彼女の運命を決めていきます。
Commented by unjaku at 2020-01-10 16:33
プトレマイオス朝、最後の王がクレオパトラでした。
クレオパトラは、カエサルの死後アントニウスと結婚して
双子を産みます。ローマは二重婚を認めていなかったので
アントニウスは最初の妻オクタビアを離縁します。
ローマの市民は火のように憤慨して、アントニウスを見放します。
アントニウスはクレオパトラに溺れ、やがて、オクタビアヌス
と決定的な戦争状態に陥り、アクティウムの海戦であっけなく負けます。その後、クレオパトラは、オクタビアヌスの懐柔に乗り出しますが
カエサルの後継者は受け付けませんでした。
やがて女王は自害。
ここに、エジプトの王朝は完全に消え去ったわけです。

そのうちホルスの写真も登場すると思います。
Commented by alfa2019y at 2020-01-10 19:36
映画「クレオパトラ」何度か見ました。
シーザー、マーク・アントニー・・・配役も素晴らしい。
興業的には転けたようですが、豪華です。
改めて、、いやぁ、ホンマに存在したのですなぁ・・
Commented by unjaku at 2020-01-11 14:53
映画は見ました。
何しろエリザベステーラーが主演でしたから。
配役は素晴らしくても、単なる娯楽映画。(ごめんね)
クレオパトラはギリシャ人の子孫ですから、
普段はもっぱらギリシャ風の生活・スタイルだったようです。
Commented by alfa2019y at 2020-01-11 16:48
何を仰るウサギさん
海外旅行(国内でさえも)など行けない私。
映画で彼の地に思いを馳せるのです。
娯楽映画・・おかき食べながら見る小市民なのです。
Commented by unjaku at 2020-01-12 14:49
ボタン屋さんこそ何をおっしゃいますやら。
高級車一台で7~8回は楽に海外へ行けますのよ。
我が家のぼろ車なんて、もう20年くらい乗ってますわ。
もちろん私も小市民のひとりです。
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by unjaku | 2020-01-09 11:37 | | Comments(8)