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by hibari0929
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カテゴリ:本を読もう( 15 )


悪い癖


色々なことが続いた1月。
皆一段落すれば、悪い癖が始まった。

み~~んなほっぽりなげて、本に埋没する日々。
今読んでるのは「暗幕のゲルニカ」。
これがねぇ、思った以上に面白くてと言うか
新しい発見が続々と続いてアドレナリンが出っぱなしなのです。
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著者は、原田マハさん。
ゲルニカの前には「ジヴェルニーの食卓」を読んだ。

「暗幕のゲルニカ」を読むうちに、
目の前に、あの大きな気難しい巨人ピカソの姿が彷彿としてきて
ゲルニカの記録をカメラに収め続けたドラ・マールの姿と共に
まるで目の前で見ているような錯覚に陥った。
著者の筆の力と言うしかない。


ゲルニカは、スペインバスク地方の小都市だが
ナチスの爆撃に会い、無差別攻撃と共に街は廃墟と化した。
それを新聞記事で知ったピカソは憤怒のあまり
新聞をびりびりに引き裂き、足で踏みつけ、
それでも足りず、もう一部新聞を買ってこさせて
それも引き裂き八つ裂きにした挙句、足で踏みにじったという。

ピカソはその後、パリ万博・スペイン館に飾られるべく大使館の依頼に応えて
懊悩の末「ゲルニカ」を描き上げた。
しかし、横8メートルにも及ぶ作品の評価はいまひとつで、
挙句はナチスの武官から「この絵を描いたのは貴様か?」と詰問される。
その質問に、ピカソは臆することもなく、タバコとシャンパングラスを片手に
「いいえ、この絵を描いたのはあなたたちだ。」と言い放ったという。

そしてゲルニカはその後数奇な運命をたどっていく。

小説は、1930年代のパリと2001年9月11日以降の
アメリカMoMA美術館のキュレーター達の活動を
交互に展開させる形で進行していく。


現代世界に屹立するゲルニカ。
人類の愚かしさにNOを突きつけるゲルニカ。
物語はいよいよ終わりに向かって展開されて行きます。


hibari
2019.1.19
by unjaku | 2019-01-19 10:48 | 本を読もう | Comments(2)

去年の今頃読んでいたのは
塩野七海さんの「ギリシャ人の物語 アレクサンダー大王」でした。
年が明ければ、カズオイシグロを読み漁り
林真理子や葉室麟、そして再び「ローマ人の物語」。
イギリスから帰っては「嵐が丘」を読みなおし、
ゴッホを読み・・・・・。
数えてみれば、60冊ほどは読んでいました。
久しぶりに読書にいそしんだ1年間でした。


今年の最後は、この本。
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池田晶子著。
犬好きとしては読まずにいられない本でした。
池田晶子さんは、文筆業を生業としていた人ですが
哲学者としての側面も持ち、膨大な著作を残しています。

池田晶子さんを初めて知ったのは「14歳からの哲学」でした。
世間を震撼させた「酒〇薔薇聖斗事件」。
犯人は15歳の少年でした。
ちょうど、末の息子が修学旅行の帰りの新幹線の車内で
犯人の逮捕を知り、同時に車内は騒然となったそうです。
帰宅した息子は、同年齢の起こした尋常ならざる事件に
かなりの動揺とショックを隠し切れない様子でした。

凶悪な少年犯罪が頻発したこの時期に
「14歳からの哲学」は発刊されたように記憶しています。
(間違いかもしれません。ご存知の方教えてください。)


それから時は流れ、池田晶子氏は46歳の若さで世を去りました。
それから10年の時が流れ、
お酒と犬(コリー)をこよなく愛した池田さんの本が出版されました。
「犬と人間の魂に違いはあるのか?たまたま犬の毛皮を着ているだけ。
死ねば犬の毛皮を脱いで魂は旅立つ。人間も死ぬときは人間の服を脱ぎ捨てて
旅立つ。そこにどのような違いがあるというのだろう。」と彼女は言います。

「一緒に暮らしていると顔が似てくる。散歩をしているとよく言われる。」

「きちんとしつければ、犬は人間の最良の家族になり、愛する人の悲しみも悲哀も
全て知って慰めてくれる。これほど愛すべき存在が他にいるだろうか。」

「あとからやってきて先に往く存在。これはどうしようもない運命。」等々。
いちいちうなづく言葉です。

そしてお酒もよく呑んだといいます。群れるのは好きじゃなかったようで、
犬と一緒に焼酎瓶抱えて飲み干す日々。お酒を呑みながら思考のロケットを
飛ばし続けた、と彼女は言います。
呑めば呑むほど頭は冴えて宇宙の果てまで見渡せた、と言うからすごい。
一緒に呑んだ男性は、必ず彼女より先に酔いつぶれ、
その一部始終を全て観察しながら呑み続けたというから恐ろしい。


そんな彼女が「14歳の君たちへ」のなかで
「汚い言葉を使っていると、生活や人生までもが汚くなる。」
と言うような意味のことを言っておられます。


ブログのお友達から紹介されて読みました。
お酒を呑みながら愛犬を傍に置いて暮らした、
異色の若き美貌の哲学者の暮らしをたどって旅した時間でした。


hibari
2018.12.30
by unjaku | 2018-12-30 12:16 | 本を読もう | Comments(4)

愛読書


癒しの愛読書。
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「からかい上手の高木さん」
しばらく前はテレビでも放映していたけれど終わったみたいね。

とにかく楽しいのです。
隣に座っている女子の高木さんに、からかわれてばかりの西片君。
何とかやり返してやろうと策を練るけど
高木さんのほうが一枚上手。

そのやりとりが可笑しくて面白くてとにかく笑えます。
ツインズのご紹介ですっかり夢中になってしまいました。



hibari
2018.11.29
by unjaku | 2018-11-29 16:01 | 本を読もう | Comments(0)

ぼくらの7日間戦争


ユイの机の上に一冊の本。
図書室から借りてきたようだ。
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「ぼくらの7日間戦争」。
懐かしいねぇ!

「ユイちゃん 面白い本を借りてきたね。」と声を掛けたら
「グランマ知ってるの?」
まんまるの顔でニヤッと笑いました。
「知ってるよ~。そのうち戦車が出てくるから~。」と笑うと
「あ・・まだそこまで読んでないから、言わないでぇ。」

「映画にもなったんだよ。」
「へぇ~~~!」

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画像お借りしました。

宮沢りえさんの映画初出演の作品だ。
ホントに懐かしい。


これからもたくさんの本を読んでね。
想像力の翼をいっぱいにひろげてください。

グランマも佐藤優さんの「一五の夏」上下巻を読み終わって
たった一人で15歳の夏に、
東欧からロシアを旅した佐藤優さんの勇気に、驚きと感動をいただきました。
あなた方もあと数年で15歳になるんだものね。
夏休みに行くイギリスで、あなた達は何を見てくるのでしょうか?



hibari
2018.7.8
by unjaku | 2018-07-08 12:10 | 本を読もう | Comments(4)

本の世界から


本を読むのは楽しい。

楽しみにしていた新聞の連載小説が終わってしまい、
朝の時間が少し淋しくなりました。
夕刊では石田由良さんの小説がいよいよクライマックス。
こちらも目が離せません。


この5か月余りで数十冊読みました。
イシグロカズオ・林真理子・塩野七海・葉室麟、その他いろいろ。

先日読み終わって、ズッシリと心に残ったノンフィクション。
「ゴッホの耳」。バーナデット・マーフィー著。
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37歳で拳銃自殺したゴッホの生涯。

何故、ゴッホは自ら耳を切り落としたのか?
それは、耳の全部なのか、あるいは一部なのか?
アルルに暮らすことになった著者が、素朴な疑問に惹かれて調査を開始し、
当時の新聞記事、当時アルルに暮らしていた人々の膨大なデータを
ベースにしながら、弟テオの献身、相いれなかったゴーギャンとの別れなど
様々なエピソード・手紙のやり取り・ゴッホの愛した隣人・医師などの資料から
病気と戦いながら、回復を待っては、
精力的にあふれる才能をカンバスに残していった
天才の人生を描き切っている。

ゴッホが絵を描いたのは27歳前後からたった10年ほどの間で
彼の才能があふれんばかりに開花したのは、
最も不幸だったアルル時代の2年間だったという。
生涯で残した絵の数は2000点。

自殺した彼の棺は、黄色い花で埋め尽くされたという。
黄色はアルルの色、そしてゴッホにとって幸せの象徴だった。

是非ともオランダの「ゴッホ美術館」へ行かねばならないと
熱い思いが込み上げてきた。



そしてもう一冊。
今話題になっているコペル君。
「君たちはどう生きるか」。著者は吉野源三郎。
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友人の紹介で、是非とも読みたくなって取り寄せた。
この本が出版されたのは、戦時色が濃くなった1937年。
軍事政府による言論の抑圧が次第に厳しくなった時代に出版された。
コペル君とあだ名された中学生が遭遇する出来事を通して
友情・差別・貧困・いじめ・裏切りなど、
誰もが時に避けて通れない問題を語りながら
著者は問いかける。「君はどう生きるか?」

どんな時代でも普遍的なテーマを、少年の柔らかな感性のなかで
私たちに問いかける1冊だ。



hibari
2018.6.2
by unjaku | 2018-06-02 16:00 | 本を読もう | Comments(8)

雨の日は本を読む


今日は雨が降っています。
静かです。
母とのお散歩もお休み。

こんな日は、本を読むに限ります。
塩野七生さんの「ギリシャ人の物語・・・・アレキサンダー大王」に刺激され
再び読んだのが、「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル、 ルビコン以後 」
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何度読めば気が済むんだか。今回で4度目くらいかな?
画像は逆さになっちゃった。(苦笑)

東方制覇のアレキサンダー大王。
西方制覇(ヨーロッパの原型)のユリウス・カエサル。
日本ではもっぱら、ジュリアス・シーザーと呼ばれていますが。

チャーチルをして、「英国はカエサルがブリテンに渡った時から歴史が始まる。」と言わしめたブリテン渡航。このエピソードは「カエサル ルビコン以前」に描かれています。

歴史の節目に現れる偉大な人物たち。
カエサルもまた偉大な武将であり政治家でした。
偉大な人物とは、多方向から語ることができて、
読む人の、或いは見る人の教養や知識や境涯の違いによって
全く異なる評価になってしまうことが多々起きます。

B.C44年、3月15日に暗殺されるまでの55年の生涯が
いかような物であったのかは、私のつたない文章では語ることができません。

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ルーブルで見たカエサルの立像です。
美男子ではなかったけれど、姿が美しい人物だったそうです。


hibari
2018.1.17
by unjaku | 2018-01-17 14:27 | 本を読もう | Comments(0)

カズオ・イシグロ


昨夜というか今日の未明、予報どおり、かなりの雨が降りました。
雨の音を、遠い意識の奥で感じながら朝を迎えました。

久方ぶりの雨のあと、暖かな陽射しの中で朝は思い切り輝いていました。
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いつまで寝ているのかわからないおチビども。
休みが半分損をするよ・・・・と思いながら
私は家事・仕事です。


一区切りした後は、「カズオ・イシグロ」の世界に浸ります。
「私たちが孤児だったころ」
もうねえ止まりません。
現在・過去を縦横に行き来する世界にどっぷりはまり今日も終わりそうです。

本につかると抜けられない。
ああ・・・・最後はどうなるんだろうか・・・?
次に読む「カズオ・イシグロ」に想いを馳せながら、
そろそろおやすみなさいの準備をしなければの時間になりました。


hibari
2017.12.25
by unjaku | 2017-12-25 20:41 | 本を読もう | Comments(0)

今年読んだ本


お取り寄せのリース。

もうすぐXmas。
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Xmasが過ぎると、あっという間に新しい年が来る。
おお・・何も準備していない私。
何とかなるさ。



さて、今年は本を読めたのか 読めなかったのか。
夫が言うのです。
「あんたが入院中に、かなり整理したのだから、これ以上増やすな!読みたい本は図書館にしろ!」
ときついお達しがありました。

でもね、私繰り返し読む癖があるのです。
そう言う場合、図書館じゃぁ無理ですよね。

そう言うわけで今年読んだ本です。

骨風・・・・篠原勝之
応仁の乱・・・呉座勇一(つまらなかった。)
君が夏を走らせる・・・瀬尾まいこ
我らがパラダイス・・・林真理子
一路(上・下)・・・浅田次郎
むかしあけぼの・・・田辺聖子(もう4~5回読んでる。)
はなとゆめ・・・沖方丁(枕草子関連本)
うふふの枕草子・・・林望
枕草子のたくらみ・・・山本淳子
津軽双花・・・葉室麟
ポルトガルの笑う犬・・・青目海
ポルトガル物語・・・青目海
宮沢賢治の青春・・・菅原千恵子
教師 宮沢賢治のしごと・・・畑山博
銀河鉄道の夜・・・宮沢賢治
グスコーブドリの伝記・・・宮沢賢治
よたかの星その他・・・宮沢賢治
バッタを倒しにアフリカへ・・・前野ウルド浩太郎
孤独なバッタが群れる時・・・前野ウルド浩太郎


う~~ん・・・枕草子関連や宮沢賢治が多いですねぇ。
これからはカズオイシグロを読む予定です。
思い出すだけではたいした数は読んでないわ。

でも「宮沢賢治の青春」は賢治の作品を読むうえで欠かせない本だったし
「枕草子」に関する本も、何度読んでも新発見があって面白い。
じめじめした源氏物語より、枕草子のほうが性に合うような気がする。

小学生の頃は、毎週図書館から本を借りて50冊くらいは読んだものです。
さて、来年はどれくらい読めるかな??


hibari
2017.12.19
by unjaku | 2017-12-19 16:12 | 本を読もう | Comments(8)

いやいや面白い本でした。
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バッタ博士、前野ウルド浩太郎著。
ファーブルを敬愛してやまない若き昆虫学者である。

表紙の強烈な緑の衣装は、バッタに食べられたいがための衣装。
裏表紙には、
「ホントはバッタに食われにアフリカへ」とあり、さらに
「その者 緑の衣を纏いて砂の大地に降り立つべし・・・・」
何処かで聞いたパクリの文が並ぶ。

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著者の前野ウルド浩太郎氏。いい男だねぇ。
ウルドと言うミドルネームは、研究活動に赴いたモーリタニアで
彼の熱意を称賛して現地の研究所所長から贈られたもの。
「・・・の子」という意味があるそうだ。
民族衣装は、彼の片腕になる運転手・アシスタント・何でも屋のティジャニ氏から贈られたもの。

アフリカでは、バッタの大量発生により収穫が大きな被害にさらされ、
深刻な食糧不足に悩まされている。
前野青年は、現地でのフィールドワークによって、バッタの生態を研究して
なんとかバッタの被害を根絶したいとの思いで単身モーリタニアに向かう。

そのモーリタニアで、思いもよらぬ事態に悪戦苦闘しながら、
バッタを追い求める前野青年の苦闘が、思わず笑いを誘わないでおかない文章で紹介される。

「前野はサムライだ!」と現地の研究者に称賛されながら
無収入の恐怖やらノミ・サソリ・などに悩まされながら
ひたすらバッタを追い求める若き昆虫学者の熱意に圧倒される。

緑の衣装は、バッタの大群に遭遇した時
「さぁ思い切り食べてくれ!」と彼が用意した衣装である。
バッタLOVEの若き日本男児はかっこいい!!


hibari
2017.12.7
by unjaku | 2017-12-07 18:15 | 本を読もう | Comments(0)

エッセイ2冊 ご紹介


退屈なリハビリ期間、
ずいぶんと本を読みました。
その中でも、とりわけ印象が強く残ったエッセイを2冊ご紹介。
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ポルトガル物語  漁師町の春夏秋冬

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アルファローバーの木の下で ポルトガルの笑う犬

作者は青目海さん。
青目さんは、ご主人の仕事の関係で、
様々な国で生活をなさった経験を持つ女性です。

この2冊は20年を暮らした南ポルトガルの漁師町で出会った犬たち、
現地の人々、そして様々な事情でこの町へやってきて後に友人となった
外国の人々とのエピソードが、生き生きと描かれています。

最初の数年は、漁師町の人々になかなか受け入れてもらえずに
孤独の中で暮らす日々。
そんな暮らしの中で、街の中でうろうろと暮らす犬たちが、まず最初の友人になり
青目さんの後をついて歩ったそうです。
その光景を見て現地の人が大笑いしたというエピソードや
外国からやってきて友人となる人々の個性あふれる暮らしっぷり。
なかなかなじめなかった漁師町の人々は、頑固で融通がきかないけれど
正直で義理と人情に厚くて、
外国人には慣れていない人々だったというようなエピソードも紹介されています。

この本と青目さんのブログに出会うまで、ポルトガルの国がどんな国なのか
ほとんど考えたこともありませんでした。
知っていたのは、織田信長の時代の種子島伝来。そしてキリスト教の伝来。
そのくらいだけだったような気がします。

個性豊かな登場人物の自由な暮らしや考え方に、
無意識の規範の中での、自分のどこか窮屈が暮らしが比較されて
かなり強い刺激を受けました。


そして自由でいながら友好的な犬の生活。
紫の花の咲く街路樹の花が、道路を埋め尽くすように散る季節。
その花の上を犬が転げまわって遊ぶ光景など、
まるで自分が見てきたことのように瞼に浮かぶのでした。

青目さんは、ポルトガルでの生活に幕を下ろし、
現在日本に帰国しておられます。
興味のある方は、ぜひ青目さんのブログをご覧くださいませ。



青目さんのブログ
ポルトガル便り~ヨーロッパ偏見(ひんがら)日記


hibari
2017.7.17
by unjaku | 2017-07-17 20:08 | 本を読もう | Comments(2)